柏木野地区の鎮守社である南郷神社へ、五穀豊穣・家内安全・悪疫祓いを祈願するとともに、住民の相互慰安も兼ねて上演されている神代神楽です。創始年代は不詳ですが、用具品などから推察して江戸時代末期には始まっていたと考えられます。
上演前には出演者全員が南秋川で「六根清浄」の掛け声とともに禊を行い、冷酒で乾杯をしてから演技に入ります。
演目には「鬼の舞」「種蒔き」「あかめ釣り」「大蛇退治」「猿田舞」など12曲があり、古くから“柏木野の十二神楽”と呼ばれてきました。全演目を通すと夜を徹することになるので、昨今ではその中から5~6曲を選んで上演し、12時頃までには終わるよう進められています。
マイクによる解説などもあって分かりやすく、地方色豊かな神楽として注目されています。
[参考文献/檜原村史]
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